『自分が何になれるのか迷いに迷った焦燥の20代』

<2016年10月17日(月)>
『自分が何になれるのか迷いに迷った焦燥の20代』

 「公開中の映画「何者」を見た」と「天声人語」(161017)では、大学生時代を想う。就職戦線、「何十もの志願先から拒まれるつらさ、小さな自分を大きく語り続ける苦しさである」。「誰でも知ってるでけえ商社とか広告とかマスコミとかの内定って、その人が全部まるごと肯定されてる感じ」、「就活がうまくいかないだけでその人が丸ごとダメみたいになる」。「映画館の隅で、自分が何になれるのか迷いに迷った焦燥の20代を思い出した。」

 勉学、友情、愛、就職戦線など、形は変われど苦悩の20代。夢に溺れていたいが、人生、生きて行けるだけの稼ぎが無くてはならない。税金がまっとうの払える社会人になれと、就職活動を続ける。就職戦線は厳しい。今の大学生は、入学した時からキャリア教育が始まり、常に現実と立ち向かって行かねばならない。受験地獄と就職戦線に挟まれた僅かな大学生活を楽しくやりたいものであるのに、現在の大学生は大変であるし、大学当局も必死である。それに比べて、昭和の時代は、そういうことでは、大学生活は自由があったかもしれない。それはどちらが良いのか、迷い方はいろいろ。今後、キャリア教育を受け、授業をきちんと出席してきた人たちの時代が来て、日本はどう変わって行くのであろうか。(JN)