『うそ寒』

『うそ寒』<2020年10月22日(木)>
 来年の出生数は大幅な減少が予想されることに『筆洗(201022)』は思う。「『うそ寒』・・・秋半ばから晩秋にかけてなんとなく感じる寒さ・・・うそは『薄』からきている▼<うそ寒や親といふ字を知てから>。・・・一茶・・・その『うそ寒』の集計結果を見れば、『子といふ字』がますます小さくなっている。厚労省によると今年五月から七月にかけて受理した妊娠届が前年同期に比べて11・4%のマイナスとなったそうだ・・・▼コロナは生きている人の生命を奪うだけでは飽き足らず、新たな生命をこの世に送り出すことにさえ人を臆病にしてしまうのか。・・・▼歯止めのかからぬ少子化にコロナが拍車をかける。・・・少子化の寒さはもはや『うそ寒』を過ぎ、思い出すのは同じ一茶でも<うしろから大寒小寒夜寒哉>の方である」。
 (JN) 今はコロナ禍、次は何があるのか。一寸先とまでではないが、先の見合ないのが現実である。暗い寒い未来をどう捉え、それをどのようにして行くか。私たちだけは、と孤立することなく、皆で凌いでいかねばならない。数字の大小に恐れず、偏った考えに煽られることなく、暖かな春を迎えるという目的を持って、焦らず、多様な考えで多様な道筋を描き選択したい。
#うそ寒
#妊娠届
#一茶