信を問う前に国会はすべきことがある

  • (日経/社説 2012/8/26付) 懸案を放置したまま今国会を終わらせてよいのか。与野党のいがみ合いで赤字国債発行法案などの重要法案が廃案の瀬戸際を迎えている。民主、自民、公明各党は6月の3党合意の基本線に立ち返り、歩み寄ってほしい。与党は赤字国債法案を28日に衆院通過させ、参院に送付する方針だ。衆院1票の格差を是正する公職選挙法改正案も同日の衆本会議に上程する構えをみせる。どちらも一日も早い法案成立が必要だが、与党だけで力押しするのは妥当なやり方ではない。支持率低迷が続く民主党では選挙は少しでも先がよいとの声が大勢だ。重要法案を与党だけで衆院通過させようとする背景には、わざと廃案にして選挙を遠のかせる思惑があると疑いたくなる。自民党にも冷静な対応を望みたい。29日にも参院野田佳彦首相の問責決議案を可決する方向だ。問責が可決されれば国会審議は空転する。次の衆院選でどの政党が勝利したとしても、参院単独過半数を占めることはない。選挙後も連立や法案ごとの部分連合など政党同士の協調は欠かせない。今国会で重要法案をまず成立させる。国民に信を問うのはそれからにしてもらいたい。
  • (JN)国会の目的はなんだ。今の状況を考えているのか。大津市のいじめ問題と同じだ。守るものを間違えていないか。首相は国民に方向性をきちんと説明し、実行すべきである。マスコミは正確な情報伝達をしてもらいたい。そして、あの自民党はどこへ行ってしまったのか。自分たちの犯してきた過ちを認めた上で、闘うべきであろう。被災地方々、生活に不自由している方々は、こんな綱引きのために日々の暮らしは改善されない。今、子供たちは未来をどう思い、どうしようと考えるのか。国会議員は何のためにいるのか。

http://www.nikkei.com/article/DGXDZO45404570W2A820C1PE8000/