『#草木をめでるにはいい季節に』

『#草木をめでるにはいい季節に』<2023年4月14日(金)>
 連続テレビ小説「らんまん」、牧野富太郎博士に『南風録(230414南日本新聞)』は思う。先日の放送で、坂本龍馬がてんぐ役で登場し、面食らった。両者が無縁でもない。龍馬が妻お龍と霧島を旅した際に見たツツジを、後にミヤマキリシマと名付けたのが博士。晩年を過ごした東京都練馬区の自宅跡は朝ドラ効果でにぎわう。今春、園内に書斎が再現された。足の踏み場がないほど書物が山積みされ、非凡な日常を象徴する。夜な夜な愛用の道具で標本作りにいそしむ孤高の研究者像が浮かんでくる。意外な縁に親しみも増す。草木をめでるにはいい季節になった。「世の中に『雑草』という草はない。どんな草にだって、ちゃんと名前がついている」。博士の言葉は、小さな命へのまなざしを優しくさせる。
 (私は)数年前の夏に、大泉学園の博士のお宅に行った。木々茂り暑さを凌ぐによいところである。晩年の博士の生活を感じられる。西武線の駅から数分の場所に別世界。当分、ブームで混雑するあろうから、ドラマが終わったら、行きたい。そして、また博士と笑顔を交わしたい。
#らんまん #牧野富太郎 #練馬 #書斎 #足の踏み場