『#心平飲み過ぎだった』

『#心平飲み過ぎだった』<2023年4月15日(土)>
 最近の草野心平に関する研究成果を『編集日記(230415福島民友)』は思う▼酒をこよなく愛した草野心平、東京で開いていた居酒屋「火の車」では、客と一緒に飲んでいると、自分から酒を注文してしまう▼詩「胃袋も眠れ」には、「夕食の主食は正三合の酒である。それから小指一本位の量の肴が五六種類他は要らない」。夜中に目覚めてカップ酒を二つあおる▼飲酒量を、福島高専の学生が、飲酒に関する記述が多いことに気付いて調べ始めたという▼心平が73歳のときの240日間。日本酒だけで約562合飲んだという。火の車が閉店し、胃潰瘍で胃の3分の2を取った後のことだ▼少々飲み過ぎだったかもしれない。カエルを愛し、人を包み込む数々の詩の滋養になったはずだから。
 (私の)母校校歌は草野心平作詞である。さすがに、校歌であるから酒の匂いはしてこないが、酒の力がこの詩にもかかわったのであろうか▼詩が書かれたのは、朝の二日酔いのころか、酒が切れている昼間だろうか。心地良い時か▼まだ合唱はできぬが、自室にこもりカップ酒で校歌を歌うと、心平に近付けるだろうか。
#草野心平 #火の車 #福島高専 #詩 #酒