『#地球の肺』

『#地球の肺』<2022年11月9日(水)>
 第27回締約国会議(COP27)を『余録(221108)』は思う▲「経済的利益のために熱帯雨林を破壊するのは、食事を作るためにルネサンスの絵画を燃やすようなものだ」。昨年末に亡くなった米生物学者エドワード・ウィルソンさんの名言▲二酸化炭素(CO2)を吸収する「地球の肺」であり、多様な動植物を育む森林の貴重さを訴えた言葉▲その思いとは逆に近年、アマゾンの破壊が進んだ。ボルソナロ大統領は開発を優先し、違法伐採や森林火災を放置したと批判を浴びた▲ブラジル大統領選、僅差で勝利を収めた左派のルラ元大統領が就任前にもかかわらず招待され、参加を表明▲地球温暖化防止に向けた国際協調の出発点になったのが30年前にリオデジャネイロで開かれた地球サミット。「森林原則声明」もこの時に採択▲ルラ氏は熱帯雨林保護や気候変動への積極的対応を公約に。地球環境を考える上で欠かせない国土を持つブラジルの「復帰」は光明だろう。
 (私たちは)嫌なことを信じたくない。でも、現実に世界中が異常気象で災害が進んでいる▲温暖化は現実であり、未来の話ではない。二酸化炭素を発生させない取り組みとともに、森林の維持、アマゾンだけでない。それぞれの地域の人々が身近な森林を維持せねばならない。緑豊かな土地で気持ち良く生活できるようにしましょう。
#COP27,#アマゾン,#ルラ大統領,#保護,#森林原則声明