「里海の一日も早い復活」を願っている 240613

 「のとじま水族館」の講座「能登の里海に暮らす生き物たち」に『雷鳴抄(240611下野新聞)』は思う▼今夏に一部が再開できる見通しになった同館の復旧支援も兼ねた講座が先日、県立博物館で行われた▼講師は宇都宮市在住の水産仲卸会社社員堀越智也さん▼能登近海は、自然と人が共生し多様性に富む「里海」。南からの温かい海流と北からの冷たい海流が重なる豊かな漁場、クロダイアオリイカ、ブリ、アマエビなどが例年水揚げされる▼ミナミバンドウイルカや世界最大のオサガメが見つかったほか「深海魚のリュウグウノツカイが網に掛かる」と▼1~4月の漁獲量は前年同期比で4割も減った。水族館を含む半島全体の復興へ募金活動を続けるとともに、「里海の一日も早い復活」を願っている。
 (私は)十数年前に能登半島へ行ってきた。温泉や海の幸とともに「のとじま水族館」は今でも記憶に残る。能登の自然の素晴らしさと、恐ろしさ。私たちは、そのことを理解し、早い復興を思う。生活者の支援とここの自然を大事にするために、日本の総力をここに結集することができないのか。