政治は夜動く 240630

 自民党総裁選を9月に控え、首相の動きに『編集日記(240626福島民友)』は思う▼大蛍ゆらりゆらりと通りけり―▼ホタルは日中、草むらに潜み夜行動。目線よりかなり高い所で光っていたり、同調しているように一斉に明滅したり。草の葉などに止まっているメスを見つけやすくするため、オス同士が協力し合いながらも競争▼自民党総裁選を控え、積極的に会合を重ねる首相経験者が存在感。新たなリーダーが出てくるべきと▼一方の首相は、電気・ガス料金の補助を8月に再開する考えを表明。存在感を高めるのに、あれこれ腐心▼政治は夜動くと言われ久しい。政局がどう展開しようともそこに至る過程が見えないのだけは勘弁してもらいたい。明るいときにきらりと光ってこそ、信頼も付いてくる。
 (私は)思う。安定した与党では、国民への思いより、権力争いのための行動になるのだろうか。でも、若手議員たちは真剣に自分たちの短中長期を考えねばならない。次期首相は今後の党の運命を担っているのだろう。2000年4月のように「闇の中で」と言われないように願う。