酒席はさぞ 240627

 岸田文雄首相が自民党麻生太郎副総裁と会食したと報じられたことに『日報抄(240627)』は思う▼政治資金規正法改正を巡って生じた溝を埋めようと首相側が呼びかけた先週に続き、おとといも▼意思疎通、情報収集、人心掌握…。政治家にとって酒席は重要。昭和の時代は、夜の料亭で大事なことを決める「料亭政治」が盛んだった。だから政治家は酒飲みだと思いがちだが、実は最近はそうでもない▼菅義偉氏は下戸を公言し、パンケーキなど甘いもの好きで有名。安倍晋三氏もあまり飲めなかった▼岸田首相は政界きっての酒豪。9月の党総裁選を前に、岸田首相に退陣を求める声が党内から公然と上がり始めた。首相が自任するもう一つの特技は「聞く力」。果たして批判の声をどう聞くだろうか。
 (皆さんは)酒の席をどう思われますか。なぜ、酒の席が必要なのか。心が緩み、気持ちが大きくなる酒の力は、人の付き合い中で欠かせないアイテムだろうか。酒でなくとも、美味しい食事は心を和ませる。庶民の話は別として、為政者の方々には自腹で杯を重ね熟議し、庶民の暮らしを向上させることを願う。