『#梅の花便りが楽しみな時季』

『#梅の花便りが楽しみな時季』<2023年2月21日(火)>
 花の名に春の喜びを共有してきたことに『滴一滴(230219山陽新聞)』は思う▼〈春さればまづ咲くやどの梅の花ひとり見つつや春日暮らさむ〉(山上憶良)▼日本語は変遷しながら連綿と伝わり、現在世界に7千ほどある言語のうち話者の多さで第9位▼だが他方でアイヌ語八重山や与那国地方の島言葉、東日本大震災の被災地の方言などを文化庁が「消滅危機言語」と▼ユネスコは近い将来、約2500の言葉が消える恐れがあると▼21日はユネスコが定めた国際母語の日。1952年、バングラデシュで、現地語を公用語と認めない政府への抗議デモが由来▼言葉とはどんな小さなものでも、その土地の文化を潤す井戸のようなものだろう。知らないうちに枯れていく怖さに無頓着ではいたくない。
 (私は)思う。私たちの言葉の違いが壁をつくる。でも、言葉を統一することは、今を生きる者にとってどういうことであるか▼様々な力によって、自分たちの言葉を失って行くことは耐えられない。人々は抵抗をする。何とかならないものか。言葉が異なっても、花の美しさを共に感じたい。感じられる社会をつくりたい。
#花,#言葉,#方言,#消滅,#国際母国の日