「力の論理」に嘆息する 250701

 イラン核施設への爆撃へのトランプ大統領の発言に『天声人語(250628)』は思う▼第2次世界大戦中に米大統領の補佐官を務めたウィリアム・リーヒ元海軍提督は原爆を「野蛮な武器」と呼び、広島、長崎への原爆投下を否定的に振り返っている▼トランプ大統領は、イラン核施設への爆撃は「あの戦争を終わらせた点で本質的に同じことだった」と▼「力の論理」に嘆息する▼そもそも今回の爆撃は国際法違反に他ならない。「法の支配」は平和の土台である。これが崩れれば、私たちの社会は根底で多くを失う▼リーヒは原爆が民間人を殺戮した事実に触れ、こんな言葉も残す。「われわれは暗黒時代の野蛮人と同じ倫理基準を採用してしまったのである」。はて、いまのこの時代の野蛮人は、だれだろう。
 (私は)思う。武力の優る国は何をしても良いのか。ロシアも米国も、武力を行使し刃向かうものを押さえつけて行く。その力を自国も持とうと、イスラエルは実行してきた。中国、インド、北朝鮮、イランだって、その力を持ちたい。野蛮な我々は、軍事拡張をどこまで続けるか。また野蛮な核兵器の使用に踏み切るのか。各都市は瓦礫の山となるのか。