大谷翔平選手のＭＶＰ受賞に『談話室(241123山形新聞)』は思う▽2002年、スター選手がいなくなったアスレチックスが予想外の快進撃を見せた。勝利の鍵は統計学だった▽「セイバーメトリクス」と呼ばれる独自の指標を重視して選手を起用し、これが当たったのだ。当時は「野球革命」とも呼ばれたようだ。そして近年、注目されている指標が「ＷＡＲ」である▽打撃、走塁、守備などを総合し勝利への貢献度を数値で示す。通常、指名打者は守備をしない分不利となるが、今季の大谷翔平選手には関係なかった▽大谷選手を通して、野球の楽しみ方が変わった人もいるだろう。ただ何よりも、想像を超えたプレースタイルと野球を心から楽しむ姿に、わくわくさせられる。数値では測り切れない。
（私は）思う。この選手はどこまでやってくれるのか。来シーズンは、ピッチャーとしても活躍できるのか。先発投手として勝ち数を増やしていくのか。メジャーリーグで100勝を超える投手となるのか。しかし、ケガが心配だ。できるだけ私たちを長く楽しませてほしい。そして、心身共に健康でいてほしい。
