米国ワールドシリーズに勝負の瞬間を『談話室(241031山形新)』は思う▽あの瞬間はよく覚えている。7年前、大相撲春場所で新横綱稀勢の里関が逆転優勝を果たした。大胸筋を断裂しながら千秋楽の本割と優勝決定戦で照ノ富士関を破った▽だが、この筋断裂の完治を待たずに土俵に上がったことが、結果的に早めの引退につながる▽ドジャースの大谷翔平選手がワールドシリーズ第2戦で左肩を亜脱臼した際、稀勢の里関のことがちらと頭をよぎった▽杞憂に過ぎなかったようだ。走塁の際、左手はユニホームの胸元をつかんだまま。とっさに地面についたりしないよう注意を払う。チームは3勝1敗。今後の展開に大谷選手がどう絡むか、目が離せない。
(私は)本日の第5戦目、まさに目が離せなかった。体調万全ではないが、そこにいるだけで対戦相手に圧力がかかる。第3戦目の勝利、そして本日の第5戦目の勝利とその存在感が大きかった。しかし、本日は勝負というものが気の抜けぬものであることを思い知らされた。ジャッジどうしたことか。翔平、優勝おめでとう!