夏近し、『金口木舌(240520琉球新報)』は安全なスポーツの指導を思う▼屋外の練習はとにかく暑い。指導者の意識も昔と変わった▼甲子園大会では水分補給などを行う「クーリングタイム」を設け、今年は一部の日程で試合を午前と夕方に分ける「2部制」を導入▼サッカー元日本代表の小野伸二さんは全国で子どもたちを指導しながら、気候変動など環境問題に関する啓発活動も続ける。「気候はすごく大事。暑い環境ではプレーの強度も落ちる」と▼子どもたちがスポーツを楽しむ環境が脅かされるなど、身近なところに迫っている地球温暖化▼猛暑から子どもたちを守りつつ、温暖化防止のために何が必要か考えてみたい。できることから始めれば、未来の子どもたちも楽しく競技に打ち込める。
(私が)まだ十代であったころ、自宅の東側に叢を挟んである高校の野球グラウンドのバックネットがあった。その叢には球が飛んでくる。球拾いは、我が家の庭にも入ってくる。球拾いとしてこっそりコップ一杯の水を。ケツバットあり、ヘルメットでの頭たたき、そんな時代はもう来ないことを祈る。楽しく安全にスポーツをしよう。
