築地場外はすでに東京の玄関口 240508

 転機の日本経済を象徴する街になるのかと『春秋(240508)』は築地の再開発を思う▼連休最終日も築地はごった返いしていた。場外市場の波除通りは食べ歩きの笑顔が埋め尽くす。ざっと3人に2人は外国の方々か▼築地は江戸初期、明暦の大火の復興で武家屋敷として埋め立てられた。開国に合わせて外国人遺留地となり、関東大震災後はに日本橋に代わる魚河岸になった▼築地が次はスタジアムを中心にした国際交流拠点に生まれ変わるという▼小池知事が「築地は守る、豊洲は生かす」と啖呵を切った再開発である。「食のテーマパーク」とも言っていたはずだ。少なくとも場外市場になじむ風情は残したい。食文化に親しむ訪日客にとって、築地場外はすでに東京の玄関口なのだから。
 (私は)思う。再開発は、誰のために、何のために行われるのか。いまの知事はどうかわからぬが、知事はコンクリートを使って何かをつくることがお好きである。それは、自分の名前を残すためか。自分を応援する企業のためか。どうなのでしょうか。神宮外苑もどうなって行くのか。私たち都民は除け者にされていないか。