国際的管理が確立されない限り、核軍拡競争が起こる 240509

 ドイツ降伏の日に『余録(240509)』は思う▲A・C・クラークの「幼年期の終わり」の冒頭、ドイツの敗戦後に渡米した科学者が登場。親友はソ連に渡り、宇宙開発競争のライバルに▲現実にも米国のF・ブラウン博士。ソ連のG・ヘルツ博士▲ソ連は戦後、核開発で急速に米国に追いつく。敗戦国のドイツ人研究者が役割を果たした▲プーチン大統領ソ連から引き継いだ核による脅しをためらわない▲「国際的管理が確立されない限り、核軍拡競争が起こる」。原爆投下に反対した米シカゴ大の「フランク・リポート」。まとめ役のJ・フランク博士はヘルツ氏とノーベル賞を共同受賞後にドイツを逃れた▲冒頭の小説で「幼年期」の人類を教育した宇宙からの「上帝」なら未熟さを笑ったろう。
 (私は)思う。地球環境の悪化は地球上に生き物たちの生存の競争を激化させるのだろう。その中に、人間のいる。その予測できている悪化の未来をどう防ぐかよりも、いま自分たちを有利にすることにしか人間は動けない。未来を予測したレポートは生かされない。現実にはオーバーロードなど現れず、人間は戦いに明け暮れ、最後は滅亡するのか。