『ミャンマー、総選挙が、きょう8日に投票される』

ミャンマー、総選挙が、きょう8日に投票される』
 ミャンマーは、1988年の8月8日、民主化を求めるデモが全土に広がった。朝日「天声人語」(2015年11月8日)は、その時のことから今日の総選挙を思い、一人のミャンマー人を紹介する。「街頭行動に軍事政権は銃を向け、逮捕や拷問で多くの若者の人生が急転した。東京・築地のすし店で働くマウントントンさんもそのひとりだ。マウントントンさんは楽観していない。『25年前の選挙でもNLDが圧勝したのに、政権は選挙結果を無視しましたから』。今回もし投開票に不正がなく、NLDが政権に加われば、彼の夢は一歩実現に近づく。『いつか東京とヤンゴンの両方に店を構え、築地の味を母国の人々に広めたい』。手際よくサバやマダイを握りながら、板場で20年来の夢を語った。」
 私たちのこの社会、今を変えようと考え、それを表現し、更に実行しようとする人はどれほどいるのであろうか。その地域だけの狭いところで日々を過ごす人たちには、世界はその社会だけであり、それはこのまましかない。そういう人々が世の中多くを占めている。一方で、今、その社会で富を抱えている少数の人も、このままで良い。また、国を取り仕切っている軍を中心とした官僚も、もちろんこのままで良い。ミャンマーでのこの構造がどうなのであろうか。米国に占領され、民主主義を目指した日本は、未だに国民に民主主義に精神は行き届いていない。ミャンマーは、どうなのだろう。上層部の権力争いから抜け出したのであろうか。(JN)