『#第100代首相』<2021年10月5日(火)>
岸田文雄新政権に『余録(211005)』は思う。前尾繁三郎は「政治の世界は時計の振り子だ」と言った。安保改定で政治対立を招いた岸信介の政権の後、低姿勢・経済優先路線に転じた池田勇人首相の腹心といわれた政治家だった▲自民党長期政権における派閥政治による疑似政権交代効果は、その後は「振り子理論」▲今日、岸田文雄氏が第100代首相の新内閣発足▲総裁選で富の再分配を重視する「新しい資本主義」を打ち出し、現状を「民主主義の危機」と断じた。何やら振り子がブンと振れそうな物言いだが、個々の論点を聞けば近年の政権の政策の大転換というよりも補完に近い▲注目の人事、党内実力者に配慮した党人事、権力の重心がさほど動いたようには見えない▲かつての自民党の振り子は、世論の変化を先取りして党の時代への適応をもたらした。それに失敗しての政権交代も経験した今日、来たるべき総選挙で国民はその微妙な振れ幅をどう評価するのだろう。
(JN) 岸田氏に何ができるのだろうか。新しい資本主義とはなんだろう。安倍政権で民主主義の危機となったのだろうか。それをどうできるのか。所信表明演説で、何か明らかになるのだろうか。第96代目から振り子は止まったままだ。因みに、私の机の歴代首相の似顔絵カップは、第93代目までだ。
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