危機に向き合う日として捉えねばならぬ 250624

 沖縄慰霊の日に『余録(250623)』は思う▲「平和の礎」、そこに刻まれた24万人以上の戦没者全員の名前を毎年6月、希望する人たちがリレーで読み上げる活動▲宜野湾市の町田直美さんらが2022年から行っている。「住民も兵士も『生きたい』と思いながら亡くなったはずです▲この日を前に戦火が世界を揺るがした。米軍によるイラン核施設の急襲▲中東、さらに世界の戦闘と混乱を制御不可能に拡大するパンドラの箱を開けかねない▲「平和の礎」は、国籍や住民、兵士を問わず名を刻んだのは犠牲者を悼むとともに、いかなる戦争も拒絶する沖縄の意志を示すためである▲平和を維持し、構築していくため日本はどう歩むべきか。今、そこにある危機に向き合う日として捉えねばならぬ「6・23」だ。
 どこかの首相が原稿から目を離さず一字も間違わぬよう慎重に「来賓あいさつ」を行う。何を伝えたいのか。玉城デニー知事は言う。「沖縄は先の大戦において一般住民を巻き込んだ凄惨な戦闘の地となり、多くのかけがえのない尊い生命と美しい自然、財産、貴重な文化遺産を失った。その痛みは今もなお、私たちの心に深く刻まれている」。