通算400勝の金田正一さんの現役時代を『筆洗』(191008)は想う。「作家の山口瞳・・・『西鉄の稲尾、巨人時代の別所というような人が登板すると球場がパッとはなやかになったものである。なぜか。この人たちは適当に打たれるからである』。・・・国鉄のエースにそんな余裕はなかっただろう。得点は期待できぬ。国鉄時代の267敗のうち123敗は自責点2以下。・・・400勝に123敗を足してみる。世界記録、サイ・ヤングの511勝を上回る。・・・打てぬ国鉄だから一点も許すまいと闘志を燃やし、走り込み、投球を磨いた。通算298敗。それも、また破られぬ『栄光』の大記録である」。
(JN) もし金田がジャイアンツに初めからいたら、500勝などと言われることもあるが、いやスワローズだからこれだけ勝てたのかもしれない。俺が抑えなければ、沢山の家族だけでなく、チームも背負って投げる。投げる。投げる。出番だらけの金田。日々、走り、球を投る。それにしても、なんでそんなにスワローズは弱かったのか。また、金田は壊れず400勝できたのか。お疲れさまでした。根来と会っていますか。根来のミット目掛けて、秘密のノーサインで、あの長い左腕をしならせていますか。ご冥福を祈りします。
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