『鉄の時代は終わる』

『鉄の時代は終わる』<2020年3月25日(水)>
 「鉄は国家なり」(ビスマルク)、『余録(200325)』は日本の製鉄業を思う。「1970年3月。日本初の売上高1兆円企業が誕生・・・高度成長をけん引する「鉄は国家」の時代だった。世界遺産にもなった八幡製鉄所は来月、他の製鉄所と統合され名称が消える。・・・中国の攻勢にさらされ昔日の面影は薄れた。今後の日本を支える産業は何か。政府は・・・人工知能(AI)を中核にしたいようだ。・・・だが効率的なAIが発達すると、その分、職が失われる懸念がある。・・・製鉄所が各地で多くの雇用を生み出し地域を支えたからだ。コロナ不況が深まる中、今回の合理化による打撃を心配する声は尽きない。・・・痛みを和らげるのは政治の役割だろう。19世紀ドイツの急速な工業化に伴う貧困対策として、近代的な社会保障制度を世界で最初につくったのは意外にもビスマルクである」。
 (JN) イギリスに追いつけと、ドイツは重工業に力を入れ、工業国としてヨーロッパにその力を及ぼし、更には武力を使っての総力戦へと進んでいった。その後2度の総力戦の結果は2度の敗戦となったが、現在、ヨーロッパの強国である。日本も大戦を大敗したが、敗戦から高度成長へと鉄が道を作った。その中、鉄道は発達していったが、中曽根という折り返し地点以降、国鉄の民営化とともに地方は廃線と言う敗戦となった。鉄の時代は終わり、金融の時代を迎え、これも情報の時代に圧されどうなるか。そんな中、鉄のシンボル八幡製鉄所が消えていく。
#鉄は国家なり
#日本の製鉄業
#中国の勢い

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