今日は勝たなくてもいい。よく相手をみておきなさい

  • (日経/春秋/2012/6/2付)宿敵巨人とまみえた1956年のプロ野球日本シリーズ三原脩監督は言った。「今日は勝たなくてもいい。よく相手をみておきなさい」。選手をリラックスさせた知将の一言、「最後には勝つ」という目標が裏に隠れていて、しかも聞く者に伝わる仕組みになっている。大きな果実を手に入れるためには、まず相手をじっくり観察して作戦を練る。もっとも、すわスパイか、と騒ぎになった在日中国大使館の1等書記官には「釈迦に説法」か。蓄財か、機密情報か、それともほかの何かだったか。外交とはギリギリの場面での情報の取り合いでもある。農林水産省の慌てぶりには心もとないものがある。にわか仕立てのお人よしの中国通と、初戦は4―0と完勝しながら結局2勝4敗でシリーズを落とした56年の巨人とがダブらぬでもない。

=>(JN)この比喩が良いかは別として、目標とプロセスがメンバーに分かるように進めたい。そのためには情報収集と正しい分析と試してみることである。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO42126670S2A600C1MM8000/