教員採用 野茂引退 副都心線

文科省 教員採用実態を調査(産経)
 大分県の教員採用汚職事件を受け、文部科学省は17日、全国の都道府県と政令市の教育委員会に対し、教員の採用について選考基準や成績などを開示しているか、不正防止のための措置を講じているかなど、現在の状況や改善策について報告を求めた。回答期限は25日までとしている。
 文科省は10日、教職員の採用や昇任で不正行為が行われないよう点検を求める通知を出した。しかし、その後、大分県の事件が広がりを見せているほか、他教委でも県議や市町村長らに合否結果を事前連絡していたことなどが相次いで発覚し、あらためて詳細な報告を求めることにした。
 今回、文科省が報告を求めたのは、試験問題や解答、選考基準、成績を開示しているか▽選考各段階で、受験者の匿名化など不正防止の措置を取っているか▽関係文書を適切に保存しているか−など。
 試験問題の解答や選考基準では、ホームページや新聞で公表、情報公開請求者のみ開示−などの選択肢を設け、成績の開示内容でも総合判定のランクや得点、順位、面接の判定−など8項目を挙げて複数回答を求めた。
野茂英雄、引退を決意…現役続行を希望するも獲得球団なく(読売)
 日本人大リーガーの先駆者的存在で、日米通算で201勝をあげた野茂英雄投手(39)が現役引退を決意したことが17日、分かった。
 今年4月にロイヤルズから戦力外通告を受け、その後、現役続行を希望したが、獲得へ動く球団がなく、引退を決めた。
 野茂投手は、大阪出身で1990年に近鉄入り。5年間で78勝をあげた。95年にドジャースへ移籍し、この年に新人王。特有の投球フォームは、「トルネード投法」と呼ばれ、全米にブームを巻き起こした。その後、メッツ、タイガースなどを渡り歩いた。今季開幕はマイナーで迎え、4月5日にメジャー昇格、1000日ぶりの復帰登板を果たしたが、結果を残せず、4月20日に戦力外通告されていた。
 メジャー通算成績は123勝109敗。ノーヒット・ノーランを2度記録した。
副都心線 開業1カ月 土日の利用者が平日上回る(毎日)
 東京の繁華街である池袋、新宿、渋谷の3地区を結ぶ東京メトロ副都心線(渋谷−和光市間20.2キロ)の開業から1カ月が過ぎた。メトロの他路線は通勤客などで平日利用が約4割多いのと対照的に、買い物客ら土日の利用者が平日より約1割多いのが特徴。新宿の百貨店は売り上げが増え、客足が遠のくと懸念された池袋でも落ち込みはない。新路線は、休日のお出かけの足として喜ばれている。
 6月14日に開業した副都心線は、新設の渋谷−池袋間を急行で11分、各駅停車で16分で結ぶ。東武東上線西武池袋線有楽町線と相互に乗り入れる。開業当初は機械操作ミスなどトラブルが頻発したが、多くの利用者が乗降している。
 メトロが、6月18日〜7月5日の利用状況を集計したところ、池袋−渋谷間の輸送人員は1日平均17万4000人で、当初予測の15万人を2万4000人上回った。一方、JR東日本によると、山手線の両駅間の利用は、副都心線開業前との比較で1日平均約6万8000人減り、副都心線がJR利用者の一部を取り込んだ形だ。
 沿線の駅で1日平均乗降者が3番目に多い7万9000人が利用する新宿三丁目駅近くの伊勢丹新宿店は「開業当初の土日は前年比20%売り上げが伸びた。仕事帰りの客も増えた」(広報担当者)。同駅の地下通路が食料品売り場とつながる高島屋新宿店も「6月下旬の売り上げは前年比16%増。練馬、板橋、埼玉方面に商圏が広がった」(同)とほくほく顔だ。
 4番目に多い2万4000人が利用する明治神宮前駅は、ファッションの街・表参道の最寄り駅。大型商業施設の表参道ヒルズは「来館者が土日・平日とも1割増え、表参道の人の流れも多くなっている」(PR事務局)。
 一方、最も多い11万5000人が利用する池袋駅。埼玉県民が新宿や渋谷に流れるとの見方もあったが、東武、西武の両百貨店は「前年並みの売り上げを確保している」(広報担当者)という。
 経済アナリストの森永卓郎さんは「都内のオフィスは、中心部の丸の内などが圧倒的に多い。副都心線沿線はまだ比較的に少ないので、通勤での利用が少ないという結果が如実に表れた。家賃の高い新宿、渋谷に比べ池袋は安いので、今後池袋が大きく発展する可能性がある」と話している。