ペンネームで「女の子にも教育を」

(日経「春秋」2014/10/11付) 「どの子がマララだ?」。答える間もなく銃声3発。生死の間をさまよった少女は17歳になりノーベル平和賞に決まった。パキスタンのマララ・ユスフザイさん。ノーベル賞史上最年少の受賞だ。女性が笑うことさえ禁じるイスラム過激派タリバンが跋扈(ばっこ)する国で、ペンネームで「女の子にも教育を」と訴え始めたとき、11歳だった。「本とペンを持って闘いましょう。それこそが、私たちのもっとも強力な武器なのです」と語った去年の国連スピーチが記憶に残る。彼女にはもう一つ、勇気という武器がある。「どの子がマララだ?」。そのときを振り返って自伝に書いた。「答えられたら、女の子が学校に行くのを認めるべきだ、といってやれたのに」
(JN) マララ・ユスフザイさん、この力はどこから出て来るのか。平和を愛する者は、彼女への支援をできるだけ行うことが肝心だが、彼女の力を大事にしてもらいたい。まだ17歳、少女としての彼女もあろう。また、人生のこれからの全てに期待してもならない。この受賞を機会に、目に見える活動をストップさせて、世界を見る目を養ってもらうこともしてもらいたい。パキスタンやそのほかの現場は、問題は山積であるが、それは本来、一少女に負担を掛けることではない。また彼女をある組織のためのコマーシャルに使われるようなことになることの無いように願いたい。マララさん、本とペンを有効に使おう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO78296940R11C14A0MM8000/