この赤ちゃんは、地主か学者か実業家か。

(日経「春秋」2013/5/30付) コルカタカルカッタ)がある東部のベンガル地方では、生後6カ月の赤ちゃんに土くれとペン、紙幣をのせたお皿を見せ、一つをつかませようという儀式をするそうだ。地主か学者か実業家か。インドのシン首相の来日、地下鉄、新幹線そして原発と、商談に類する話題が次々報じられる。シン首相は現在はパキスタン領になっている北部の出身だから、儀式とは無縁だったかもしれない。が、もし皿を見たならペンをつかんだことだろう。英国に留学し、知られた経済学者になったのだから。もっとも小説を読むと、どれにも手を出さずに泣き出す子、三つともつかもうとする子、赤ちゃんもさまざまらしい。
(JN) 地下鉄、新幹線そして原発、シン首相は何をつかんでくれるか。日本の製品はどれも他国に負けない技術力があるので、ご安心ください。でも、原発は如何なものか。どんなに人間ががんばっても自然の力にはそれ以上の威力がある。それに近隣と摩擦が起きているところへ原発を売るのは危なかろう。また、原発を置く地域はどこになるのか、それによりその地域はどうなっていくのか、手厚い補助金を受けることになるのか。原発はつかまないでください。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO55628250Q3A530C1MM8000/