歩くことでしか得られない学びがあるはずだ 250516

 東京から大阪まで500キロ超を歩いた久住昌之さんに『談話室(250513)』は思う▼人気漫画「孤独のグルメ」原作者の久住さんが一定区間を進んだら鉄道で東京に戻る。これを繰り返し2年で達成した▼エッセー「野武士、西へ」旅の記録。久住さんは旧東海道をただ進む。スマホの地図アプリを使わないから道に迷い、足が棒になる時も。そんなハプニングも含め楽しんでいる▼旅を終えて振り返る。足を動かし五感で捉えたことや、道中の人々との出会いこそが「きっとボクの血肉になっている」▼今年も山形新聞、山形放送の8大事業「最上川200キロを歩く」がスタート。「母なる川」はどんな表情を見せてくれるだろうか。歩くことでしか得られない学びがあるはずだ。

 (私は思う。)地図なく、歩く旅、なんと贅沢であろうか。その贅沢をつくるために何が必要であろうか。その時間をつくる準備、その時間を本当に使う勇気と体験する力だろうか。文明の利器を使わずに、移動することや考えることを現代人はどれだけできるであろうか。体験と発見の歩く旅、してみたい。