『#人生百年時代』<2022年11月25日(金)>
高齢ドライバーの事故に『日報抄(221125新潟日報)』は思う▼小川糸さんが本紙に連載している小説「椿ノ恋文」が今、このテーマを取り上げている。代書屋を営む主人公に舞い込んだのは、84歳になる父親に運転をやめるよう説得する手紙を書いてほしいという依頼だった▼依頼主は、現在は高齢者施設に入居している母親の言うことなら聞くかもと、離婚と引き換えに免許返納を迫る手紙を書いてほしいと頼む。主人公は、母親が「私を選ぶのか、それとも車を選ぶのか」と問う手紙を代筆し…という展開だ▼読み進めながら、自分もいずれ周囲がこんな心配をするようになるのかと思った。人生百年時代の、めでたいだけではない側面に向き合わねばなるまい。
(私たちは)それが必要だから使う。自動車がなければ、生活が不自由▼その不自由を取り除くために、社会が老人の足を準備しなければならない。お抱え運転手か、呼べば来る自動車、将又ロボットが付き合ってくれるか▼運転免許証の返納と交換で社会はその分の老人の足を準備すべきである。
#高齢者,#運転,#事故,#免許状,#返納