『#自分の手で』<2022年10月7日(金)>
またノーベル賞に選ばれなかったのは残念だ。『天風録(221007中國新聞)』は村上春樹さんのデビュー、そして万年筆を思う▲「職業としての小説家」によれば作家となる原点は44年前。野球観戦中に「僕にも小説が書けるかもしれない」と思い、原稿用紙と万年筆を買う▲(セーラー、二千円)。値段も手頃で指になじみやすいセーラーの製品はプロを含めて多くのファンに愛されてきた▲創業から111年。セーラー万年筆が新工場を呉市に完成させた。海軍御用達の町工場にいた創業者は英国帰りの技師に本場の1本をもらい、「自分の手で」と思い立つ▲万年筆の世界は斜陽と言われて久しい。ただ手書きの復権を思わせる流れもある。好きな色を追い求める「インクブーム」が、女性を中心に広がってきたらしい▲セーラーの新工場も、色とりどりのインクが生産の柱の一つという。お気に入りの万年筆と色を用意して原稿用紙に向かう。そんな若い作家が現れるだろうか。
(私は)パイロット万年筆を愛用している。今使っているうちの一本が四半世紀以上頑張っている。但し、インクは、パイロットからモンブランにしたりして、最近はセーラーである▲村上さんはヤクルト・スワローズが勝った記念とある。万年筆をそろそろ新しくしたい。スワローズが、否、ライオンズが3位から優勝したらセーラーを買おうかな。
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