『#バナナの値上げ』

『#バナナの値上げ』<2022年6月13日(月)>
 高騰する輸入品、『筆洗(220610)』はバナナを思う。バナナのたたき売りは、日持ちしないゆえの安売り。発祥の地は台湾産バナナが集積した門司港という▼台湾産は明治期から入り、昭和の高度成長期に急増。1970年ごろは南米エクアドル産が日本で凌駕。その後はフィリピン産が席巻し輸入の八割近く▼今、その主産地が価格引き上げを訴えている。肥料や農機具を動かす燃料の価格が高騰し、生産者の利益がほとんど出ないと▼駐日大使は「困窮するバナナ農家に希望を与えてほしい」と力説▼まど・みちおさんの詩に『バナナの うた』がある。冒頭を引く。<せきどうを こえて/きたのか バナナ/まなつの におい/まひるの におい/まなつの まひるの/はたらく ひとの におい>▼赤道ほど遠くはないが、かの南の島で汗を流す人にも思いをはせたい。
 (私たちの)生活は苦しくなるばかりである。食品等の値上げが続くいま。円安も更に続き、海外輸入品はどうなってしまうのか▼消費者にとってバナナの値上げも、大問題である。フィリピンの生産者から日本の消費者にバナナが届くまでに、どれだけの人々が携わり、収入を得ているのか。あるいは元々安すぎたのか▼これは現在の問題でなく根本的問題なのであろう。流通を改善すべきことであろうか▼強弱が儲けているのか。常に弱者は苦しんでいるのか。腹ペコなの? どうなの?
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