『#シラサギの姿に実りの季節を思う』

『#シラサギの姿に実りの季節を思う』<2022年9月8日(木)>
 値上げの秋に食卓の未来を考えると『春秋(220908)』▼気づけばすっかり秋の気配に。棒のように細い首をぴょこんと出したのはシラサギだ。実りの季節がまたやってきた▼1953年に新聞に「サザエさん」にこんな一編。米粒らしきものを、サザエさんが窓からまいた。ついばんでみたスズメたちから「?」の反応。「人造米だからよ」と。そのころはコメが足りず、輸入小麦とデンプンをこね、米粒に似せたものが出回っていた▼小麦の国際価格が上がっている。にわかに注目を集めているのが、コメを砕いてつくる米粉だ。隔世の感というべきか、日本人は以前と比べてめっきりご飯を食べなくなった。米粉には余ったコメの使い道としての期待も▼まだ食べられる食品を、大量に捨てる「飽食の国」、なのに食品が次々に値上げ、家計のやりくりに困るジレンマ。円安で心配はいよいよ大きい。値上げの秋に食卓の未来を考える。
 (私たちは)それでも、食べられる食品を大量に捨てることを続けている▼もの価値が無視され、大量生産、大量消費が続いている。資源の無駄遣いは続く。金融の数字は活発に変化する▼私たちには選択の自由があるはずだ。その選択を間違えていれば、その選択を変えることができる。米国の金利に踊らされ、更なる物価高。何が間違っているのか。それを知らねばならない。
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