『#財源確保』

『#財源確保』<2023年6月4日(日)>
 岸田内閣の先送りに『日報抄(230604新潟日報)』は思う▼進化生物学者の宮竹貴久さんさんは、先送りは思考停止ではなく「決めないという知恵」だと。機が熟すまでは「先送りする」のが生物の基本なのだという▼人間社会、とりわけ利害を調整する政治の世界でもたびたび起こる。岸田文雄首相は、先送りではないと。「次元の異なる少子化対策」の財源をは具体策が示されなかった▼歳出削減の具体像は見えてこない。国民の痛みが伴えば激論が起こるだろう。見通しが狂えば負担増になりかねない。やはり面倒をいったん先送りした感がある▼有権者に負担増を感じさせまいと躍起になる政権の姿が浮かぶ。先送りは生存戦略としては正しくても、有権者からすれば「問題隠し」「負担増隠し」と映る。
 (私たちは)どうも忘れっぽい▼岸田首相にとって大事なことは、国民の生活より、自分たちの政権である。しかし、パフォーマンスは国民の皆さんのためであり、演技が大変である▼どんどん劇を進めて、都合の悪いことを国民い忘れてもらわねばならない。まんまとその策にやられぬように。
#財源 #岸田内閣 #決めない #少子化対策 #先送り
*画像は2023年6月2日の朝日新聞より。