#こどもと家庭

『#こどもと家庭』<2022年1月26日(水)>
 「こども家庭庁」に『春秋(220125)』は思う。「家庭」という言葉は江戸時代から使われていたらしい。現在とはニュアンスが違い「厳父が子女に示す教訓の意味を濃厚にふくんでいる」▼古くは家庭教育を「庭訓」と言った。それが明治の世になり、英語のhomeの訳語として広まってゆく。こちらは元来、ゆったりくつろげる場所を指すから苦しい訳である▼「こども家庭庁」創設のための法案が、今国会に提出される。かねて「こども庁」と呼ばれてきたのに、昨年末、与党との調整で「家庭」の2文字が入った。子ども政策に家庭への目配りは必須だが、親ばかりに責任を求める発想につながらぬか気になるところだ。虐待に苦しむ子にとっては、不幸にも家庭に救いはない▼にわかに「家庭」を掲げたのは、保守派の要望にも応えたからだとされる。ちなみに随筆家の小島烏水は普及してきた「家庭」という語を「せせこましい」などと退け、あえて「ホーム」と記している。
 (私には)「こども庁」と「こども家庭庁」とでは違う組織に思える。「家庭という言葉に傷つく」と訴えたことを受け、当初案の「子ども家庭庁」を「こども庁」への変更したと聞いている。それがなぜまた「子ども家庭庁」に戻ったのか。
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