『オリパラ、障害者と健常者がスムーズに共生するものに』
「須藤シンジさんが生き方を変えたきっかけは、重度の脳性まひ次男。着脱しやすく、健常者の目にも魅力的なスニーカーを世に送るために、会社をやめ事務所を設立、こうしたものづくりを続けてきた。昨年から都内で『超福祉展』と題した展示会を開く。5年後の『オリパラ』に向けて、この流れを盛り上げたいと須藤さん。障害者と健常者がスムーズに共生するためのものづくりや駅、道などのデザインに力を入れ、世界に見せてはどうか。派手な建物や一過性の商標より、よほど未来につながる。」(「春秋」日経/2015/11/28付)
オリンピックは何のために行うのか。私たちはそれを誓っている。「オリンピズムの目標は、あらゆる場でスポーツを人間の調和のとれた発育に役立てることにある。またその目的は、人間の尊厳を保つことに重きを置く平和な社会の確立を奨励することにある」と。派手に大盤振る舞いしたい欲望に駆られるが、オリンピズム、これを忘れてはならない。お金が喜ぶオリンピックではなく、心と体が喜び、それが次世代に引き継げる個々の目標を立てたい。それは企業スポンサーの力も必要だが、私たち一人ひとりが、ボランティアとして盛り上げることでもある。そのためにも、オリンピズムを共有することである。(JN)