『道筋も財源も不透明な「一億総活躍」対策』

『道筋も財源も不透明な「一億総活躍」対策』
 「日経 社説」(2015/11/27付)は、「安倍政権が掲げる『一億総活躍社会』の実現に向けた政府の緊急対策がまとまった。保育所介護施設の受け入れ人数拡大などによって子どもの出生率を上げることや、親の介護で現役世代が仕事を辞めるといった事態をなくすことを目指すという。しかし緊急対策は各省庁の従来施策を寄せ集めた印象が強い。目標の達成に向けた道筋や財源も不透明だ。来夏の参院選対策とみられてもおかしくない。すべてが絵に描いた餅となりかねない。場当たり的な政策で効果は望めない。財源を含め筋の通った対策にしてもらいたい。」
 安倍首相は、欲張りさんであるようで、日本人全員に活躍を望む。そして、絵にも描けないことを実行しようとしているのか。また、私たちは今のばら撒きに喜ぶが、老後の対策が現状より良くなるように思えない今、将来の不安を払しょくできない。日本人は、老後が長い。その長い老後をどうすれば良いのか。借金だらけの国家を捨てるわけにもいかない。私たちは、ばら撒き銭に踊らされず、未来の人々のビジョンを描くことが必要である。それは、未来を信じるために、人口も経済力も落ちて行く国について、価値観を変えて行くことである。(JN)