『人は工夫と努力で共生できるし、そうしなくてはならない』

『人は工夫と努力で共生できるし、そうしなくてはならない』<2018年4月30日(月)>
 今月国会で、与党議員が外国人技能実習生の受け入れについて述べたことに、『余録』(180430)は問う。「彼らは・・・結核などの集団感染を発生させるリスクも高い。そう言って、母国で予防接種を受けた証明がなければ入国させないよう求めた」。これは生態系を脅かす厄介者の侵略的外来種と同じ考えであろうと。そして、「人手不足が深刻化する中、実習生を、安くて便利な労働力として利用する事例が増え、問題化している。外来種が有害なのは、土着の生物との共生の歴史がないからだ。人は工夫と努力で共生できるし、そうしなくてはならない。外来の手なしでは経済が回らないほど依存しているならなおさらだ」と。
 (JN) この狭い日本だけで排他的で、しかし、観光客や低廉な外国人労働者を得ようという、都合のいい話はあるのだろうか。高齢化し、人的資源がなくなっていく日本は海外の人々の労働力が必要である。いつまで鎖国の精神を継続するつもりなのであろうか。有能な力を育てるためにも、海外から来てくれる労働力を大事にし、そして日本の在り方に馴染んでもらう。受け入れ側は、多様性に対する理解の学習が必要だ。様々な宗教への理解もせねばならない。今の日本は宗教対応がご都合主義である。知りもしない信じてもいない神に誓ったり願ったりする形ばかりで、その精神を学ばねばならない。私たちの求められるのは、互いに違いを知り、互いを認め合って行くことではないでしょうか。特に若者よ、日本に閉じこもっていないで、世界へ出ていこう。