- (日経/春秋 2012/6/26付)株主総会がピークを迎えている。警察庁によると、集中日の28日は全国で約900社が開催を予定。10年前は2千社を超えていたから、少しは分散した。かつて株主総会は、いかに短時間で終わらせるかが最優先の課題だった。だから総会を荒らす総会屋があちこち回れないように、開催日を合わせた。与党総会屋と経営幹部が付き合い、カネを手渡すようなこともあった。警察が総会の開催予定をいちいち調べる由来は、このあたりにある。会社のためであれば、ある程度の違法行為は「必要悪」として目をつぶる。国際的な批判もあり、いまや必要悪が通用しないのは当然のことであろう。最近話題の増資インサイダーからも、不正な行為を正当化する必要悪のにおいがしてくる。営業成績のため。お得意さまに満足してもらうため。背景にこうした意識がありはしないか。外からの力で強引に変えられる前にまず、自分たちで正していかねばなるまい。
=>(JN)この日本の風土が、まさに外から圧力がないと変えられない。我が社もそうなのだが、黒船に頼らず、自己改革ができるようにしなければならない。もう世界の端で籠っていられない。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO43008520W2A620C1MM8000/