この国の議員はお席とお考えの取り合わせがあまりに数奇だ

  • (日経/春秋 2012/6/27付)オペラの一節がメロディーを少しいじられて世界に広がった。いまの日本では「むすんでひらいて」として知られるミミレドドの遍歴には、冒険譚(たん)のような面白さがある。ヨーロッパからアメリカへ、さらには日本や中国、韓国へと伝わった。日本には明治期、「見渡せば寄(よせ)て来(きた)る、敵の大軍面白や〜」の詞をのせた歌があったそうだ。無邪気な遊戯の歌と武骨な軍歌との取り合わせだけで、十分に数奇である。原曲をつくったのがフランスのジャン=ジャック・ルソー、あす生誕300年を迎える。この人あってフランス革命が起こり、それによって世界史の歯車がぐるり回ったといって、乱暴には過ぎぬだろう。革命後の議会で、議長から見て右に保守派、左に急進派が席を占めた。足かけ4世紀を経て、色分けはどの国もぼやけた。しかし、この国の議員はお席とお考えの取り合わせがあまりに数奇だときのう知った。せめて同じ党派なら……。ぜひ、整理をお願いする。

=>(JN)右でも左でもない。派閥や議員個人としての利害関係が第一なのであろうか。ところで、今回のこの動きで、誰が幸福になるのであろうか。また得した議員はいるのであろうか。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO43047790X20C12A6MM8000/