自民党ポスターに『天風録(240825中國新聞)』は思う▲歴代の勝者たちがずらり、中央に赤い字で「ザ・マッチ」。総裁選に向けて作成▲眺めていると、何人かの顔に「政治とカネ」問題が透けて見える。ロッキード事件にリクルート事件、佐川急便事件、モリカケ問題、そして元法相夫妻による大規模買収事件…▲ポスターからは政治不信を招いた裏金事件を恥じる気持ちが感じられない。〈旧統一教会〉や〈ジェンダー平等〉といった要素を省く仕掛け▲「自民党は生まれ変わる」、そのフレーズはポスターの面々が過去の総裁選で繰り返してきた▲金のかからない政治をいかに実現するか、中身のある論戦が欠かせまい。刷新感を演出するための舞台とするなら、自作自演の「マッチポンプ」である。
（私は）思う。どうも国民は忘れっぽい。目先のことに心が動き、過去を忘れ、未来が見えない。隠されているものを見ようとしない。さあ、先ずは、このポスターから学ぼう。いまの根子はこの面々にある。顔は変わっても、体質は変わらない。では、体質を変えるにはどうすればいいのか。誰の問題か。考えてみよう。
