「猫にでも出来る」どころか 240824

 教員の長時間労働に『水や空(240823長崎新聞)』は思う▲「吾輩は猫である」の主人、珍野苦沙弥先生は中学校教師、家では居眠りばかり。猫は思う〈教師というものは実に楽なものだ。…こんなに寝ていて勤まるものなら猫にでも出来ぬ事はない〉▲いまの先生たちの働きぶりといったら「猫にでも出来る」どころか「猫の手も借りたい」▲「教職調整額」を月給4%相当から13%に増やす案を文部科学省がまとめた▲小学校の教科担任を増やしたりもするらしいが、「長時間労働」は改まるのか▲一定額で何時間でも残業させる実態が一変するわけではあるまい▲かつて高校教員だった俵万智さんの一首〈トロウという字を尋ねれば「セイトのト、クロウのロウ」とわけなく言えり〉。
 (私は)思う。先生たちはできるだけ児童・生徒との一緒の時間を多くしたい。先生たちの多忙をカバーする応援が欲しい。教室のアシスタントと事務のアシスタントがほしい。教育予算がとにかく少ない。現状のあり方を変えねばならない。そのためには政治家の力が必要だ。猫でもできる政治では困る、そう猫の私は思う。