『#リサイクルされるクモのイト』<2022年9月5日(月)>
クモの網の張り替えはエコシステムに『雷鳴抄(220905下野新聞)』は思う▼京都女子大の中田兼介教授の著書「クモのイト」によれば、クモの網はえさの虫などが引っかかり日暮れにはぼろぼろになる。するとクモはタンパク質製の糸を自ら食べて「更地」にし、消化・分解したアミノ酸で新しい糸を出して日々網を張り替えるのだそうだ▼材料がリサイクルされて廃材は出ず、環境も傷つけないエコなシステムという点だ▼岸田文雄首相が、次世代型原発の建設を検討する方針を表明した。福島第1原発事故以降、新増設や建て替えは「想定しない」としてきた従来の政府方針の大転換だ▼建て替えは時計の針を逆に回し、原発に依存し続ける日本へ再び戻すことを意味する▼使用済み核燃料の処理は、いまだに見通しが立たない。クモの網の張り替えはエコシステムが確立されてこそ、持続可能であることを忘れてはいけない。
(私たちは)資本主義のイトに絡まっている▼クモさんはイトを無駄遣いしないおりこうさん▼資本主義にどっぷり漬かっている者たちは無駄にものつくり、そして捨てていく。それが経済的であると。その考えで新しい資本主義では原発推進となっているのか▼我々も資本主義に操られたパペットか。そのイトは見えない。そしてエコではないイトだ。
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