『#最終列車は旅立った』<2022年3月9日(水)>
西村京太郎さんが亡くなられたことを受けて、多くのコラムに悼む声。数社紹介します。『天風録(220308中国新聞)』は、「最近もほぼ月1冊ペースで新作が刊行され、累計で600冊を超えたという。小粋なトリックの数々をよくぞ次から次へと思いついたこと。原稿が全て手書きだったことにも驚く」と。▼『地軸(220308愛媛新聞)』は、「旅がままならない昨今、作品を手にした人は多いのだろう。鉄道文化の奥深さとミステリーの醍醐味を広め、世に彩りを与えてくれた人生だった」と。▼『小社会(220308高知新聞)』は、「地方やローカル鉄道が衰退する中で、シリーズを継続してきたのも作者なりのこだわりに違いない。長い旅を終えた西村さん、十津川警部の労をねぎらいたい」と。▼『余録(220308)』は、「晩年も執筆意欲は衰えず、近年は戦時中の陸軍幼年学校時代を回想した「十五歳の戦争」で戦争への思いを記した。今ごろは天国で、浅草の小説の方を書いていた場合の将来も神様に尋ねているかもしれない」と。▼『筆洗(220308)』は、「時代も変わり、『寝台特急殺人事件』の特急「はやぶさ」などのブルートレインも消えた。コロナ禍で鉄道旅行さえためらわれる寂しい時代に、その人と十津川警部を乗せた最終列車は旅立った」と。西村さん、ありがとう。
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*画像は西村京太郎記念館にて撮影