『燃費を実際より良く見せていたことを社長が知ったのは、・・・』

『燃費を実際より良く見せていたことを社長が知ったのは、提携先の日産自動車の指摘を受けてから5カ月も後のことだった』
 「ニューヨーク・エリー鉄道は、車掌や駅長に、電信技術を使って頻繁に報告をさせた。会社は情報をもとに、列車の位置や運転状況が一目でわかる表を作っていた。これにより遅延や事故を早くつかめれば手が打ちやすくなる。日報も提出させて、機関車の走行距離や修繕費、かかった作業量などを克明に記入するよう求めた」。片や三菱自動車はと、「春秋」(日経/2016/4/23)は指摘する。「組織の管理がお寒い。2000年に発覚した『リコール隠し』では当時の社長が記者会見中、届け出をしないまま車両の回収・修理をしていた事実を知らされる一幕があった。社内の連携が悪ければ不正防止策も徹底できまい」と。
 病は早期発見が大事だ。そのために私たちは定期的に健診をしている。自分の身体の状態がどうであるかを把握することで、健康の維持や改善ができる。言うまでもないことである。また、嘘をごまかそうとすると、更に嘘を続けなければならず、それは拡大し止められなくなる。これも、ご承知のところである。これをなぜ、優秀なスタッフの揃った企業で起こすのか。情報化の時代で、情報がなぜこんなに伝わらず、問題を引き起こすのか。まずは、基本の日報から丁寧な確認をして行くことであろうか。是非とも、徹底したい。(JN)