『#金魚とらっきょうの時代』

『#金魚とらっきょうの時代』<2022年3月10日(木)>
 本日は東京大空襲から77年、『筆洗(220310)』は1945年そして今を思う。先の戦争中、金魚を飼って拝めば、爆弾で死ぬことはないという迷信が信じられていた▼ある食べ物にも同じ効果があると人びとの間では信じられていたそうだ。らっきょうである▼「脱去」、敵機が空襲を終えて去っていくという意味、その脱去と音が似ているのでらっきょうは空襲除けになると信じられていたそうだ▼当時の人はそんな根拠のないことを信じていたのかという驚きの方が先にきたが、ロシア軍のウクライナ侵攻が続く今はそうではない▼絶望的な状況に置かれた時、人はひどい駄じゃれだろうと、らっきょうを信じるしかなかったにちがいない▼キエフの今に東京大空襲の痛みをより生々しく感じる。戦争は遠い昔のことではなく、ひとたび野心と悪意にとりつかれた人間が出現すれば、またたく間に、金魚とらっきょうの時代はめぐってくる。認めたくない現実をかみしめる。
 (私から)遠いところで起きている現実、これは他人ごとではない。遠い過去のことでもない。私たちの平和と自由を奪おうとしている。今、無力な人々が戦火で苦しんでいる。命を落としている。戦争反対、声をあげよう。止めるためにできることをしよう。あの惨事を繰り返すな。東京にはまだ不発弾があるかもしれない。
#金魚
#東京
#空襲
#ウクライナ
#らっきょう
*画像は江戸東京博物館にて撮影した不発弾

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