『読書週間である』

『読書週間である』<2017年10月27日(金)>
 「本好きで外国人を驚かせたご先祖をもつ私たち」と、『余録』(171027)は来日者のロシア語教師だったメーチニコフの「回想の明治維新岩波文庫の一部を紹介する。女性や人足や召使が一生懸命本を読むと。現代はどうだろうか。毎日新聞の「第71回読書世論調査である。不読率が読書率を上回ったのは書籍で11年ぶり、雑誌で5年ぶりという。気になるのは、マンガを読む若い世代も減ってきていることだ。日本の高い識字率よりメーチニコフを驚かせたのは、明治の庶民が読書で得られる教養や文化に心底まじめな敬意を抱いていたことだった。さて、日本人はどう変わったのか、約150年後の読書週間である」。
 (JN) 本の購入件数が少なくなった。今、列車に乗り、座席に座っている人々を見れば、ご承知の通り老若男女がスマホとにらめっこをしている。そんなにあの小さな画面が楽しいのか。否、私も同類ではあるが、列車内ではスマホを仕舞い本を読んでいる。それは、本の世界が素敵であるからだ。自分で選び、自分の力で読み、自分で想像し、あるものを創造する。だから、できるだけ本を読みたい。目標としては、1日1冊を目指しているが、遠く及ばない。それは、本を楽しむほど、1冊への時間が長くなってしまうからかもしれない。忙しない世界から、スマホの世界から離れて本を読もう。本の山を抱えて、部屋の閉じこもり、ゆっくりを読書をしたい。