<2017年1月24日(火)>
『政治の世界をみていると気がめいることも少なくないけれど、人類はしっかり前にすすんでいる?』
「習近平国家主席は保護主義への反対を訴えた。安倍晋三首相は日米同盟を『不変の原則』と位置づけた。トランプ新大統領は『米国第一主義』を宣言した」。「春秋」(170124)は、「残念ながら、どれも大して胸に響くことはなく、知的な刺激やユーモアにも乏しかった印象だ。でも、そんな後ろ向きの気分が吹き払われたように感じたのは、『万能細胞』から、ヒトの脳の一部を実験室で培養することに成功したという報告だ。統合失調症やアルツハイマー病などの脳の病気を研究し、治療法を生み出すのに役立つ、との期待があるそうだ。政治の世界をみていると気がめいることも少なくないけれど、人類はしっかり前にすすんでいる」と。
(JN) 経済活動を基礎とした現代社会で、政治家個人の影響力はどの程度あるのだろうか。日本や世界においての安倍首相の発言は具体性がないし、どう見ても影響力が乏しい。習近平主席は共産党の代表者でありながら、自由経済の敵である保護貿易を嫌う資本主義の申し子のようである。トランプは米国において珍しい人材ではない。今の経済状況の中で庶民の支持を得たに過ぎない人物だ。経済の流れに個人が影響されており、個性的と見える政治家の存在は、あくまで経済情勢が要求した者に過ぎないのであろう。人類はそういう意味では進歩がないようが、科学は日々、経済社会の枠の中にありながら、その個性を伸ばしている。否、これも経済発展のためである。