『トランプ大統領を生んだ米国は日本の未来を映す鏡・・』

<2017年1月22日(日)>
トランプ大統領を生んだ米国は日本の未来を映す鏡。そういう点でも注視したい』
 各紙、20日のトランプ米大統領の就任を思う。「天声人語」は「『ジャクソン以来』、格調を欠く演説だったが、希代のわかりやすさで後世に語り継がれるかもしれない。『大衆第一主義』、政権が2期8年続く予感が胸をよぎった」と。「余録」は「tall tale(ホラ話)」と評する。「都合が悪くなればいくらでも前言を翻せるホラ話である。草の根の民衆の喝采を浴びた物語の語り部がいよいよ渡り合う現実はどんな手触りなのか。『最初の100日間』に、一番恐れおののいているのは当の大統領かもしれない」と。「筆洗」は「憎悪に対し憎悪のつぶてを投げても解決は遠のく。真冬の首都にその右手がもう恋しい。演説前の新大統領の背中に右手をそっと置いたオバマ前大統領。対立する相手にも差し出す寛容な手。それを偉大と呼びたいし、国際社会での米国の望ましい姿と考える」と。「春秋」は「犯人はあいつらだ――。耳に心地いい訴えではあるが、果たして的確か。反トランプ氏のデモも多かった。『アメリカ人の大きな特権は、失敗を犯してもこれを正す自由がある点にある』(トクヴィル)という言葉を思い出す。さて、わが日本はどうか。特定の集団などをやり玉にあげ、憎悪をあおる言説も目立つようになった。トランプ大統領を生んだ米国は日本の未来を映す鏡。そういう点でも注視したい」と。
 (JN) 米国は日本に比べで、個々の国民の責任が反映している。そして、自分たちで社会を変えられる可能性が高いのではないか。その可能性において、トランプ大統領が誕生したしまった。しかし、トランプ氏が選ばれたが、国民も議会も、トランプ化するわけではなかろう。共和党は与党として、慎重に行動しなければ、議員たちの政治家生命にかかわる。その米国の動きは日本に影響を及ぼす。日経は「米国は日本に未来を映す鏡」と述べているが、いつになったら米国から独立できるのであろうか。私たち国民が負んぶに抱っこの隷属的精神に浸かっている以上、抜け出せない。民主主義を自分たちのものにしなければならない。