『私たちは正義。不正を見つけたら追及する』

<2017年1月23日(月)>
『私たちは正義。不正を見つけたら追及する』
 熊本地震で自宅が損壊したタレントが「普通に生活が出来るものがあれば」とブログに嘆いた。「余録」(170123)はこの訴えに「愚痴りたいのはお前だけじゃない」と中傷が相次いだことを考える。「ネットの住人たちが「正義」の名を借りて攻撃する。『不謹慎狩り』と呼ばれる。最近、こうした現象が多いのが気になる。小田原市生活保護担当の職員らがHOGO NAMENNAなどとプリントしたそろいのジャンパーを作ったことなど、弱い者いじめが正義と称して行われる。『正義』の意味が変質し、留飲を下げるために使われては危うい。ネットのせいだけでなく、社会が不安定になったからかもしれない。」
 (JN) 人は、自分は正義の味方で、平均的な考えを持ちで、多くの人々の代表的な意見の持ち主であると思い込んでしまうことがある。また、他人はそれぞれに違うはずなのに、一つの枠にはめ込もうとする。そして、結局は、自分の利益を優先しようと考える。弱者のことは二の次であり、その弱者たちが優先されると、正義の味方はそれが気になり、正義の味方の自分への優先を訴えてしまう。この我々の行動は、人間本来の持つものなであろうか。それとも、日本の教育がそういう方向性を持っているのであろうか。いずれにしても、自分が弱者であることを認識できないことが問題である。私たちは助け合うことができなくとも、弱者が互いを攻撃し合うことを止めねばならない。