<2017年1月16日(月)>
『3年後の東京五輪に参加しないと表明したマキロイ選手は英国とアイルランドの二重国籍』
ロリー・マキロイ選手が国籍の問題からオリンピック出場を断念することについて、「春秋」(170116)は「生まれつき二重国籍なのは彼の罪ではない」と言う。そして「五輪憲章には『選手間の競争であり、国家間の競争ではない』と書いてある。メダル競争に奔走する国が多いせいで、居場所を失う選手がいるのは残念だ。国別の参加枠を取り払い、個人参加にした方が絶対盛り上がる」と。
(JN) オリンピックは国別対抗戦であるがゆえに、二重国籍者はその所属に悩む。スポーツ選手たちは、自分の能力を活かせる場所であれば、そこへ行きその地の人たちと共に暮らす。でも、出身地は別にある。国籍は登録上のことであり、出身地である選手ばかりでなく、他国に籍を移すこともある。国家権力で個人を管理する国でない限りは、人的資源は移動する。オリンピックも、いつまでも国家の枠での競争から脱皮する時期に来ているのではないか。また、国家の力に大きな差があり、メダル獲得に大きな影響がある。平和の祭典であるオリンピックを国家間の争いから切り離す発想をもってできないものであろうか。