<2016年12月5日(月)>
『北朝鮮で独裁者の像がなくなる日は、いつか来るだろうか』
「ジンバブエのムガベ大統領は死後に備え、自分の像2体を5億7千万円で依頼しているという」。「天声人語」(161205)は、北朝鮮の資金源として、他国での像作成を伝える。「核実験への制裁措置として国連安全保障理事会は先日、銅像の取引禁止を決めた。金日成主席の像などの経験が生きたのか。英BBC放送によると仲間の社会主義国への贈り物から始まり、商売となっていった。中国やアフリカに抜け穴があるともいわれるが今回は塞げるのか。歴史を振り返ると、権力者の像はときに民衆の憎悪の対象となった。旧ソ連のレーニン像もイラクのフセイン像も引き倒された。北朝鮮で独裁者の像がなくなる日は、いつか来るだろうか。」
金帝国は様々なところで資金源を作り出しているのか。自分の像に億単位の金をかけようとしているのか。まだ生きている時に自分の像がつくられるのは、どういう気持ちなであろうか。一般大衆には考えが及ばない。こういった発想は、独裁者ならではのものであろうか。民衆のことを考えず、自分のために力を注ぎこむことは、その後にお返しが来る。自分が生きている間はその権力を見せつけるのであろうが、死後自分の威厳を失えば、憎しみを以て倒されるだけである。形あるものは、壊れる壊される。愛されない者は憎まれる。朝鮮半島の北の方では、それなちの知恵と技術で、資金儲けをしているようであるが、その使い道が問題だ。(JN)