『民主党内の解党論。来年の参院選に向けた「開店セール」か』
民主党の解党騒ぎ、「筆洗」(東京新聞/2015年11月18日)は、「見切りを付け、新党結成をという考えも分からぬわけではないのだが、辛抱のない話にも聞こえる。その看板を磨いたか。ライバル店との闘いに知恵を絞りつくしたか。人の気を引くためだけの開店セールや看板の掛け替えならば、国民はその商品にはなかなか手を伸ばさぬ。「またか」と大きなため息をつくだけである」と述べる。
組織は、時代の変化とともに、その姿やあり方を変えて行くことは大事である。現に、様々な団体名が、組織を見直し、名前も変えて行った。しかし、それを為すことは、そう簡単ではない。当方の業界では、改組改編で組織を変える際、それは目的から見直し課程を作り上げるのは、真に大変な作業である。また、閉鎖する組織には所属する人間があり、調整には長い時間を要し、簡単にできることではない。ある時期、名前が変わっても中身が変わらないと揶揄されたこともあったが、とにかく、「人が一人亡くなる」とまで言われたほどの負担であった。それが政党では軽々しくセールスではあるまいし、簡単に解党を政党安売りとできるんであろうか。中身が同じでネーミングだけ変えるようなことで、国民の心を得ようというのでは、如何なものか。お化けであるまし、為政者の化かす力に我々は期待していない。元々が寄せ集めであろうと、そういったことをまとめて行くのが為政者の能力であろう。(JN)